きくらげを育てる・食べられる！栽培キットで国産きくらげを広めたい

株式会社緑工房・河村雄太はじめまして。きくらげ栽培9年目！緑工房の代表取締役、河村雄太と申します。わたしたちは鳥取県鳥取市で、きくらげの栽培から販売、ECサイトまで幅広く手掛けています。

じつは日本国内で流通しているきくらげは、ほとんどが中国をはじめとした輸入品だと言われています。純国産のきくらげはわずか3％しかありません。

緑工房ではそのような問題を解決すべく、きくらげ専門農家として「安心な国産きくらげをみなさんに届けたい」をモットーに、国産・完全無農薬にこだわったきくらげを作っています。

【生きくらげ・乾燥きくらげともに、有機JASの認定を取得済】

国産きくらげ栽培を始めたきっかけ

わたしたち緑工房は、最初からきくらげを作っていたわけではなく、もともとは椎茸の栽培をしている会社でした。「きくらげを作ろう！」と思ったきっかけは、2014年大手外食チェーン「長崎ちゃんぽんリンガーハット」米濱会長との出会いです。

鳥取県には「日本きのこセンター」という研究施設があるのですが、鳥取出身の長濱会長が「ちゃんぽんに使用する国産きくらげの生産量が足りず、栽培してくれる農家を探しておられる」という連絡をもらいました。

わたしたちのそれまでの椎茸栽培のノウハウを活かせそうだということ、また「新鮮で美味しい国産食材を食べてもらいたい！」という思いに共感し、きくらげ栽培に舵をきりました。

試行錯誤を繰り返しながらきくらげの品質向上に努め、リンガーハット社への供給も安定してできるようになりました。

完全無農薬栽培
鳥取県の「水汲谷」と呼ばれる美味しい湧水の出る地域で、きくらげの栽培を行っています。ミネラルをたくさん含んだ水と、おが粉・ふすま・米ぬかなどで作ったきくらげを植え付けるための「菌床」もすべて国産にこだわっています。

美味しいきくらげを育てるために、ひとつひとつ手作業で行い、丁寧に選別して商品を出荷しています。徹底した管理のもとで生産を行い、農薬は一切使用していません。小さなお子様からご年配の方まで安心して食べられます。

肉厚のぷりぷり食感
輸入された乾燥きくらげと比べ、緑工房の国産きくらげは圧倒的な歯ごたえがあり、ぷりぷりとした食感が味わえます。鮮度も抜群で、きのこ独特の風味もしっかりしています。

きのこが好きな人はもちろん、きくらげを食べたことがない方にもぜひ一度味わってみてほしいです。

きくらげの可能性を追求
緑工房で育てているのは、「あらげきくらげ」という品種です。その中でもさまざまな菌種が存在するのですが、これまでの実績から「1番良い！」というものを吟味して選び抜いています。

また鳥取県には、「日本きのこセンター菌蕈研究所」というきのこ専門の研究施設があります。緑工房は日本きのこセンター菌蕈研究所と共同で、菌種の開発やきくらげの可能性を発掘すべく研究を続けています。

栽培キットできくらげを育てる体験を味わってもらいたい
きのこの中でも少しマイナーな存在だったきくらげですが、コロナ禍の少し前からきくらげの栄養価に注目が集まり出しました。TVなどのメディアにも取り上げられるようになったのです。

じつは、きくらげはビタミンD・カルシウム・食物繊維などが豊富に含まれるパワーフード！健康維持のためにきくらげを食べる人も増え、少しずつ「国産きくらげ」の存在が知られるようになったと感じています。

しかし、もっと「全国的な知名度をアップさせる方法はないか」と頭を悩ませていました。

そこから辿り着いたのが「きくらげを育てる体験」を味わってもらうことです。実際に、生きているきくらげに触れて収穫していただければ、きくらげを身近に感じてもらえるはず……と考えました。

緑工房のECサイトでは、「乾燥きくらげ」「生きくらげ」の他に、自宅できくらげを育てられる「きくらげ栽培キット」を販売しています。

国産きくらげをもっと身近な存在に
わたしたちは、もっと日本の食生活の中に国産きくらげを広めたいと考えています。

これまでは国産きくらげの品質を追求し、みなさまにきくらげを「食べる」魅力をお伝えしようと頑張ってきました。今後はきくらげ栽培キットを普及させ、食べるに加えてきくらげを「育てる」面白さを知っていただきたいと思っています。

高林商店街に参加できることを、とてもうれしく思っております。世話焼き人の方の皆さまにご協力いただき、緑工房に足りないところは何かアドバイスお願いしたいです。

まだまだ挑戦できていないところも沢山ありますが、改善を続けていき「きくらげファン」を増やしていきたいです。「ここが良かった」「ここが気になる」「こんな使い方はどう？」など、どんなご意見でも大歓迎です。応援よろしくお願いします。

そして鳥取にお越しの際は、ぜひ生きているきくらげを見学に来てください。